信州旧中山道木曽路 「長野県 馬籠宿~伊那谷」
旧中山道、中山道木曽十一宿最南の旧宿場町である馬籠宿。明治・大正・昭和にかけて旺盛な創作活動を続けた作家・詩人、島崎藤村の生まれ故郷としても知られている。石畳の坂道に沿う家並みのたたずまいに、古く懐かしい「日本」の残映を見る思いがします。
「信州ふるさとの杜 伊那谷道中」は平成9年に出来たばかりのミュージアムコンプレックスとして、古い庶民の文化が数多く伝承される伊那谷を紹介し、日本文化、庶民文化の一側面を垣間見る事を目指して造られました。景観そのものも伊那谷のイメージを基本に、産業であるシルク、酒造や数多くの展示施設、伝統産業を直接体験する施設が設けられています。
どちらも、長野県の南の方(飯田地方)にあり、民芸品や民族芸能、古い町並みや建立物が数多く残る所です。まずは、馬籠宿の町並みを散歩してみましょう。
今回は画像をクリックすると拡大された画像がでるようにしてみました。[Nature Photograhp]の機能と融合してみた感じです。

馬籠はバス停留所のある南部から馬籠峠方面に向かってゆるい上り坂が続き、石畳道の両側に旧宿場の雰囲気を伝える民家が並んでいます。今はその多くが土産屋、飲食店、民宿などになり、かつて中山道を急ぐ旅人や参勤交代の大名が往来した道に、今は観光客が行き交っています。
入り口にある急傾斜の車坂は坂道と木造、白壁の民家の取り合わせはまず目に付く景観です。外敵の進入を食い止める為道をかぎの手に曲げて作った桝形の名残。また、馬籠宿には水車もいくつかあります。
馬籠宿に入る道路脇に「中山道」の文字が刻まれた高さ3m余りの大道標があります。(写真左)
藤村記念館(写真左から2番目)入り口の冠木門(かぶきもん)は馬籠宿の本陣に生まれた文豪・島崎藤村をしのぶ記念館は馬籠の訪問者が必ず見学する場所。記念館に入るとすぐあるのが藤村記念堂。戦後間もない昭和22年、郷土が生んだ文壇の巨人を讃えるため、地元の人々が集まって石や土や木材を運び、小中学生まで手伝って造り上げたものです。記念館内にある隠居所は、本陣の中で唯一残った明治以前の建物。
大黒屋(写真右から2番目)は、藤村記念館の隣に白壁と屋根瓦のどっしりした建物。藤村の有名な「初恋」の詩のモデルとなった「おふゆ」さんの実家です。また、ここの主人の記録した「大黒屋日記」が「夜明け前(藤村が父の正樹をモデルにした青山半蔵を通じて、明治維新前後の馬籠と木曽街道を描いた大作)」の貴重な資料となっています。現在は民芸品店、喫茶店、食堂となっています。
馬籠宿のちょうど中間辺りに、若松屋という民芸品店があり、そこでは木曽各地にある「わら馬」を作っていました。この民芸品のほとんどが地元の人の手によって作られているそうです。
また、下のアルプスは馬籠宿の民家の間から見える景色です。この風景を見ながらお茶を飲むというのも、心落ち着く一時でもあるでしょう。
次は伊那谷道中です。馬籠宿で一泊した後、一日かけて訪れるにはいいと思います。
はるか江戸時代の昔より伊那谷の繁栄をささえ、文化を育み、行き交う人々の心と心をむすんだ伊那街道(中馬街道)。天竜川に沿いながら幾重もの山を抜け、谷を越えて伸びるこの街道は、今なお、さまざまな歴史遺産・文化遺産をもって、今日の時代を行きつづけています。ひっそりと佇み、点在する一つひとつの遺産には、伊那街道を通りすぎて行った懐かしい物語がたしかに刻まれているのです。「信州ふるさとの杜 伊那谷道中」江戸から昭和初期までの伊那谷の姿を忠実に、スケール豊かに復元・伝承するミュージアムパークです。
長屋門(写真下)を通り抜け、町屋職人通りへ入って右手に、「天ぷら万十本舗志な野屋」(写真上、真ん中)があります。なんと!本当に饅頭を天ぷらのように揚げるのです。見ているだけで、こってり。食べてもこってり(笑)なのですが、甘い物が好きな方は挑戦してみる価値ありです!
天ぷら万十がある志な野茶屋の通りを「町屋職人通り」(写真左下)と言います。こちらは伝統工芸品やお土産の販売を中心に並んでいます。伊那谷茶屋(写真左上)では松茸茶を試飲できます。(おいしかったですぅ)この通りのゆるやかな坂道を下れば、お祭り広場へやってきます。少し大きな建物が左手にある、「ふるさと座」(ミャージアムパークテーマ館)では、浄瑠璃シアター、霜月祭りホールや民族芸能展示室など、立体映像人形芝居劇場や民族芸能「霜月祭り」が見れます。(大人300円・小人200円 1日17回上映)
もう少し奥へ行くと、大きな池があります。この池を見下ろす場所には信州飯田地方の伝統工芸品である「水引」(冠婚葬祭に使われる封筒についてる紐等が水引です)を水引工芸師が水引製作を実演(写真上、右から2番目)している「水引の神明堂」(写真右上)があります。
「ふるさと伝承の里」として町屋職人通りに平行して路があります。こちらは伝統工芸や産業等のお店が建ち並ぶ通りです。町屋職人通りからぐるっと周って歩くといいです。
伊那谷道中の一番つきあたりに「伊那谷陶芸工房」(写真上、左から2番目)があります。気軽に土と遊ぶ、土に触れる事の出来る体験重視の陶芸工房です。伊那谷の陶芸作家のギャラリーもあって、芸術、創作の場となっています。是非、ここでお皿やマグカップ等を作ってください。電動ろくろでお皿が3,000円くらいから体験出来ます。1時間くらいあれば出来るでしょう。
伊那谷シルク館では蚕糸の天龍社の協力による展示施設。蚕の飼育方法からシルクになるまでの過程がよく分かります。飯田・下伊那の産業の基盤であるシルクの歴史を豊富な資料で紹介します。販売も行っています。
伊那谷民族資料館には昭和45年、集団移住によって約200年の歴史を閉じた「大平宿」の歴史・民俗を古文書やパネル、農耕機具の展示などを紹介しています。
造り酒屋の前を通るとぷんとまだ若いお酒の匂いがします。「喜久水館」(写真右下)では酒造りの伝統を受け継ぐ、職人の心と技にふれることが出来ます。酒造りの工程を道具などの豊富な資料と映像で紹介。信州の名酒「喜久水」の試飲ができます。また、その場で購入する事もでき、お酒のケーキなどもあります。辛口でとてもおいしいお酒でした。
この他、中馬屋、木工工房ねんねん、阿島傘「かね善」(Page1の傘)、伝統工芸館(紙すき、染色体験)等、一日かけて十分遊べるテーマパークとなっています。
また、疲れた身体を癒すのに、伊那谷温泉満願成就の湯(駐車場隣)で「洞窟風呂」や「天狗風呂」等趣向をこらしたお風呂でくつろいでみてはいかがですか。
10.町屋職人通り 11.伊那谷茶屋 12.伊那谷陶芸工房 13.水引の神明堂
14.水引工芸職人 15.喜久水館 16.喜久水館酒人形



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